思ひ出ボロボロ

バイトがお休みだったので、自分のお昼ごはん用に我が家の伝統料理(笑)を作りました。我が家では「とうもろこしプリン」と呼んでいます。昔、母が「暮らしの手帳」で見て作り方を知ったらしい。正式名称は知りません、ネットで検索してみたら同じ名前のが見付かったけど、それはホントにデザートのプリンらしい。うちのは名前がプリンなだけで、実際は茶碗蒸しの方が近いです。コーン缶のクリームタイプ+みじん切りにした玉ねぎ+牛乳+卵を混ぜて適当な容器に入れて蒸したら出来あがりです。あたしゃ昔っからこれが好きでねぇ〜、大人になって自分で作れるようになってからは、1人で3個も4個も食べて幸せに浸っております。作りたても美味しいけど冷やしても美味しいんですヨ、これがまた。
しかし、幸せな思い出の料理には、しょっぱい思い出ももれなく付いて来ます。子供の頃母がこれを作ってくれるときは、材料の分量の関係上必ず7個作っていました。で、その頃うちの家族は6人だったのですが、余った1個はいつも私が当たり前のように食べていました。…普通、そういう場合は弟にあげるよね…と気付いたのは大人になってからです(笑)。…だってホントに大好きだったんだもん! ぶっちゃけ他の人のを奪い取ってでも食べたいくらいだったんだ!!
…と、今にして思い返すと、自分の幼い頃の暴君っぷりに驚愕します。弟2人が家を出て早10年、今や立派な一人っ子体質の私ですが、よくよく思い返せば「お姉ちゃんだから」なんて理由で我慢した記憶なんか欠片も無いよ。我慢していたのはいつも弟たちの方でした。ああああ…!! 結局私の一人っ子体質は生まれた時からのものでした(笑)。今となっては弟達に申し訳無い気持ちで一杯です。でももし時間が戻って子供時代をやり直せたとしても、やっぱり我慢はしないけどね。
そんなしょっぱい思い出が走馬灯のように駆け巡る、愛すべきとうもろこしプリンなのでした。